就職相談について考えていること
宝塚在団中は、次から次に出演の舞台がある恵まれた環境に身をおき、自分の役割を必死にこなす日々。
退団を決めて初めて、私に何ができるのか、世の中にはどのような仕事があるのかを考え始める人がほとんどです。
しかし、劇団内には退団後について相談できる場所はなく、多くのタカラジェンヌが「自分には舞台しかない」「体を動かすことしかできない」と思い込んでいます。
実際は、自分にできることやどんな仕事があるか分からず選択肢が少ないだけで、もっと活躍の場はあるはずです。
就職相談を始め、企業で働くOGを調べていくと、誰もが知る企業で活躍しているOGや社内で圧倒的な数字を残しているOGなど、新しい環境で頑張っている人がいます。
芸能の道へ進むOGに比べてSNSで仕事を発信することが少ないので表に出てこない。100年以上歴史のある宝塚だからこそ、「宝塚OG職業名鑑」みたいなものがあったらいいのになと。宝塚を卒業した先輩たちが進んだ道が分かれば、これほど心強いことはないと思うのです。
もちろん、道を作る立場になるOGはとても勇気がいること。そんなOGたちの背中を押し、後輩へ繋げていく。そして外へも発信していく。それが、今必要ではないかと考えています。